親になった友人へのメール

お気に入りブログの star さんを見習って友達に手紙を書こうと思ったのですが…
手紙なんてもう何年も書いていないし、重すぎるかな~と、メールをすることにしました。

starさんのを参考に、こんなメールを送りました。

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手紙にしようかとも思ったのだが、住所知らないし。
今日はどうしても伝えたいことがあって長文メールします。

親になっているあなただったら、伝わるかしら…と思って。
出来たら、だんな様と一緒に読んで欲しいな。

「教育基本法」という「教育の憲法」が変えられようとしていることを知ってる?
いじめや履修漏れなど「教育現場の荒廃」が話題になって、それ以前からの「学級崩壊」なんかもあって、「今の学校はなっとらん!教師がしっかりしてないからだ」「公務員で地位が安泰なものだからやる気もなくて、子供たちに向き合おうとしていない」「自分勝手なことばかりする子供たちや若者には、『公共心』や『道徳心』を教えなくてはいけない」「個人の権利ばかり強調する戦後の教育は変えなくてはいけない」という声が、「教育基本法」の「改正」をよいしょよいしょしているの。

約7年野外活動などで子どもにかかわっていますが、たしかに、子どもたちは以前よりもわがままで他人の気持ちを想像する、思いやるということが難しいこが多くはなってきている。

「今の教育には問題がある、時代は変わったのだから教育基本法も昔のままではいけない、新しい時代に合った新しい教育基本法に変えるべきだ」というのは一見もっともなように聞こえるのよ。そうかもしれないなと思うこともある。

でもね、「教育基本法」を読んだことがある?新しい「改正」案を読んだことある??
教育基本法の「改正」を審議する委員会で、委員の議員は「教育基本法の内容を知っている人など一握りしかいない」と口を揃えて言ったらしいよ。

「今の教育と学校には問題がある」という気分だけで、何が問題の根本なのか、何が原因でこうなっているのかがきちんと検討され議論されないまま、今の法律と法案の中味さえ知らないままに、重要なことが変えられようとしているかもしれないの。

わたしがこのことに興味というか関心をもったのは、子どもにかかわる活動をしてきているからというのと、いつか親になるからって想い。

でね、最近時間を見つけては本を読んだり新聞読んだり、ネットで検索したりしているのですが。
で、いま、何が問題というか、いまの改正案が通ってしまうとどう怖いかといいますと。

●小学校段階から学力テストで「できる子」と「できない子」を振り分けるようになる。

今までは、できる子もできない子も一様に尊重し、勉強のできるできないで公立学校の予算に差をつけるなんてことはしなかったけど、今度は「できない子」が多くて総合成績の悪かった学校には予算をちょっとしか配分しないということになる。

「できる子」が多くて総合成績のよかった学校はそのぶん沢山予算をもらえるようになるの。「できない子」がいる学校は貧乏になっちゃうんですよ。

私の妄想でしょ~!って思うかな?でもわたしは楽しい妄想は好きだけど、こういう妄想癖はないよ。

東京都ですでに何が行なわれているかを調べてみよう。上のプランは東京都足立区で来年4月から実施されようとしていたことなんだって。そのプランがメディアに漏れて先送りになったけど、教育基本法「改正」が行なわれたら、このようなことが全国で行なわれるようになるんだよ。(くわしくは「教育再生」プランの「学校評価制」「教育バウチャー制」。)

アメリカではすでに行なわれているらしい。
小さい頃の成績なんてだいたい家が金持ちか貧乏かで決まるよね。お金持ちは家庭教師をつけたり莫大な教育投資をして子供の成績を上げることができるけど、母子家庭だったらお母さんが働きに出ている間、家の家事をしなくちゃいけないとかあれこれ勉強をみてもらえないとか。

そうやってアメリカでは貧乏なうちの子が通う学校は設備も貧弱で先生もなり手がないので新任の経験の浅い先生ばかりで、ますますほったらかしにされて、大学へはほとんど行けないという状況に。

大学へ行けなかった子は、高校を出るか中退して、マクドナルドみたいなファストフード店で働く…。
そんなふうに夢を奪われた若者たちにリクルーターが近づいて、イラクへ兵士として送ったりということが。

今、「学校選択制」といて自由に学校を選べる、「教育バウチャー制」で貧乏な家の子でも大学へ行ける、と輝かしい未来があるように政府は宣伝しているけれど、「学校選択制」と「教育バウチャー制」をすでに実施したイギリスとアメリカの教育がどうなっているかをみると、

「国を支える一握りのエリートにだけ予算を使って、多くの子供たちには予算も十分な教育環境もあてがえない」という状況。

子供たちは真に考え、勉強を楽しむことよりも、点数を上げることを要求されるようになる。

●教育基本法「改正」ではさらに、国の決めた法律や教育委員会の通達とちがったことをしてはいけないということになるのだよ。わたしはこれが一番こわいかも。

「あたりまえだ」とも思うけどね、でも国が悪い法律を作ったり教育委員会がとんでもない通達を出したりしたらどうよ?

たとえば戦前の「治安維持法」。戦争に反対し平和の大切さを訴えることもしてはいけないと定めた法律だったでしょ。

そんなひどい法律が知らないうちにできないように、国会議員全員が賛成しても通さないように、万一法律になってしまった後でも「基本的人権」を侵害することがわかったら無効にする、というのが「憲法」および「教育の憲法」たる「教育基本法」の役目だった。

でも「改正」案では「教育基本法」は「教育の憲法」ではなくなってしまって、政府がそのつど法律を通してしまったら、どんな悪法でも従わなくてはいけない、ということになるのだよ。
これから先、ひどい悪法ができたとしても教育(こどもたち)をその悪法から守る手段はなくなってしまう。

ところで、社会人て忙しいでしょ。
国会で審議される何百何千という法案をいちいちチェックするヒマなんてないじゃない、実際のところ。
知らないうちにスルっと法律ができてしまった、なんてことはいくらでもある。
最近できそうなもので問題視されているのは、たとえば

・残業代も払わずにいくらでも残業させていい、という法律が成立しそうなこと、知ってる?

・「治安維持法の復活」といわれる「共謀罪」という法律が今国会中にも創設されようとしていること知ってる?
国がアメリカの戦争に賛成すると決めたら、それにしたがわなきゃいかんのよ。
従わずに反戦デモをおこなったり、というか行うという会議をするだけで、下手すれば捕まっちゃうの。

テロの抑制のための法なんだけどね、これも教育基本法と同じで、話し合いが納得行くまでなされないまま、国民にとって嫌な、お上にとっては都合のいい抜け道がのこったままで、出来上がってしまいそうなのよ。

現在の教育基本法「改正」案に、興味を持ってよく考えて欲しい。
疑問をもって欲しい。

こどもたちがこの教育基本法のもとで教育をうけて幸せなのか、どうか。
よく考えてみて欲しい。
忙しいと面倒くさがらずに、子どもを愛しているのなら、是非考えて欲しい。

そう思ってメールしました。

教育基本法について詳しいことを知りたかったら、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」のサイトを開いてみてね。

この手紙が不愉快だったり、納得できなかったり、疑問な点があったら、どしどしたまねぎまでメールか電話を下さいまし。

長文最後まで読んでくれて有難う(o ̄∇ ̄o) ♪

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こんなメールをしました。メールだと薄いかな??と思いつつも、

来月忘年会の企画があるので。
これを伏線として、飲んでるときに、飲んだ勢いでこんな話が出来たらいいなあ、なんて。

お上への愚痴は、学生時代も冗談半分にせよよくしましたので(笑)
そんなのりでしゃべれるといいなぁ………

ああでも、このメールが原因で危ない人扱いされて、忘年会はぶられたらどうしよう??!!
なんてこともちと心配…( p_q)

弱いな、わたしo((>ω<o))