18日の行政代執行を終えて
ケンジュウの会の坂田です。
たくさんの方の高尾山への想い、受け止めることができました。
Bccで、本日デッキを立ち退かざるをえなくなったことなどについて
お知らせします。
以下、転送・転載OKです。
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2月から、デッキに座り込みに来てくれた人
デッキに昨晩から泊まりこんでくれた人、
今晩にもデッキに入ろうとしてくれてた人、
ドリームキャッチャーを一生懸命、作ってくれた人
みんなありがとう
国交省は、いっさいの話し合いを拒否して
行政代執行は、強行しました。
昨晩より、デッキのピンチを聞いて
次々とたくさんの人がデッキを訪れ(たぶん7、80人)、
今朝の代執行のときには、35名で国交省を迎えました。
9時に登場した国交省関東地方整備局に対して
終始、わたしたちは話し合いを求め、
トンネル工事の是非についてや代執行というやり方の問題について
国は説明する義務があることを訴えました。
しかし、現場の責任者の答えは、
「代執行は、話し合いの場ではない」とのこと。
呪文のように、「妨害をしないでください」を繰り返すばかり。
なんとかデッキにたどり着こうとしている仲間もいて
ムビラトロンのリュウイチさんは、すぐそばまで来ることに成功。
警備員に妨害されて、デッキに入ることはかなわなかったのですが
デッキのある谷間に、リュウチイさんのムビラと歌声が響き
本当に勇気づけられました。
わたしたちが非暴力・不服従な態度を貫いているため
デッキの下部分に手をかけただけでいったん作業を中止。
どうも、予想どおり、明日にまで持ち越しそうな様子に…
でも、ここで問題が起こりました。
デッキのあるトラスト地を所有するむささび党が(わたしも地権者の一人なのですが)、デッキに近づけず外で抗議行動を展開していましたが、
ケンジュウの会が、デッキに立てこもっていることで
マスコミがデッキ周辺に集中し、
むささび党の主張がマスコミに報道されない可能性があるので
デッキから出てくれ、とのこと。
むささび党としては、
代表者もいないところで勝手に代執行令書を読み上げ
作業にかかるなんてことは手続き上、不備きまわるから「代執行は無効だ!」と主張したい。
それが報道されないのは、困る…とのこと。
わたしたちケンジュウの会としては、
当初、高尾山を守る運動関係者全体での打ち合わせどおり、
粘れるだけ粘り、代執行の不当性と高尾山トンネル問題を広く伝えるべきだ
と思って立てこもったので寝耳に水…
「代執行は無効」という主張をいくらしても立ち退けば、
実際にはやられてしまうわけだし、
何より、たった一週間で1000個ものドリームキャッチャーを作ってくれた
多くの人々の気持ちを代弁する責任が
わたしたちにはあると思います。
ともかくマスコミがケンジュウの会に集中することがまずい(今でもその理由がいまいちわたしには理解ができません。「ケンジュウの会が」ではなく高尾山が目立ち、多くの人に伝わればそれでいいと思っているので)
だから、早く出てくれ、との一点張り。
わたしにとっては、とても納得がいかず
暴力的な事態になっているわけではないし、
少しでも長引かせることに成功しているのに
なぜ、こちらから明け渡すようなことをしなくちゃいけないのか?
と伝えましたが、なかなか通りません。
結果、高尾山を守る運動の内部で分裂してしまうようなことは避けるべきだ
という判断をする以外なく、
急遽、デッキの上で立てこもるみんなで話し合いを持ちました。
むささび党側の意向を説明し、出る以外ないことを説明。
相談の結果、国交省にわたしたちが立ち退く交換条件として、
遠巻きにしか撮影できない状態にしているマスコミをデッキの中に入れて
ドリームキャッチャーを撮影することを認めさせることに決定。
坂田が国交省側に要求し、国交省はこの要求をのみました。
マスコミにも、ドリームキャッチャーの意図を説明し、
しっかり報道してくれるように要請。
マスコミがデッキの撮影に入ったことを確認してから
無念ですが、デッキを後にしました。
2月の寒い時期から、みんなで力を合わせて守り育んできたデッキですが
ほとんどデッキに来たことのないむささび党の人には、
そのあたりのわたしたちの想いは、よくわからない部分があるのでしょう。
むささび党の土地なんだから、むささび党が、マスコミの前面に出なくてはならないという気持ちなんだと思います。
わたしたちは、高尾山の問題がちゃんと伝わるなら
むささび党だろうが、ケンジュウだろうがそんなことはどっちでもいい。
わたしは、デッキの最後をちゃんと見届けたかったのですが
運動内部で分裂してしまうようなことは、国交省を利するだけだと
思い耐えました。
外では、長い間待ってくれていた仲間が拍手で暖かく迎えてくれました♪
昨夜は、みんなほとんど寝ていなくてフラフラだったと思います。
とても無念なんだけど、
デッキをとられても高尾山を守るアクションは続きます。
トンネル工事は、まだほんの初期段階。
マスコミの方が電話をくれ
「他の場所にデッキをもう一個作りませんか?またあのような楽しい運動をぜひ展開して欲しい」とのこと(笑)
地元の運動は、歴史が長いだけに
いろんなしがらみや複雑な人間関係を抱えてしまっていますが、
今後、ケンジュウの会は、
そのような「しがらみ」には、いっさいとらわれたくはありません。
「しがらみ」から出てくるいがみあい・嫉妬・悪意なんてものは
わたしたちのアクションには、不必要だし、
高尾山の生きとし生ける多くの命にとっても無縁のもの。
わたしたちも、そんなものとは無縁でありたい。
だから自由で、フットワークの軽い、誰もが参加できるアクションを
どんどん進めていきます。
すでに、いろんな素敵な案あり♪
高尾山は、また和居和居デッキのような場所を
小天狗たちが作ってくれることを待ち望んでいる気がします。
高尾山は、痛みに耐えつつ
わたしたちが手をさしのべるのを待っています。
たくさんの手が必要!!!
今後もみんなの力を貸してね~
デッキが、みんなの心の中にちゃんとあるなら
いつでも作れるよ!
がんばろー♪